同窓会! 蘇る偉大な彼女・・・

2人の息子が社会人となり、同時に今まで頑張って働いてきた職場を退職した。
やっと自由になったと思ったのも束の間、自由というほど苦しいものはない。主婦業と言っても夫と2人分だけの洗濯、食事・・掃除も子供たちがいたほど、汚れない。
何よりも夫が帰ってくるまで一人。仕事を辞めた事をどれほど後悔したことか。
そんな時、高校の友人から同窓会の知らせが来た。今回は当番学年との事で、11クラスあった私たちの同級生が、ホテルを借り切って盛大に執り行われる。

進学校、女子校、おまけに浄土真宗の高校、市内ではいわゆるお嬢様高校と言われていたが、その中身は違う。みんな正しい良識は持っているものの、コミカルな連中ばかりだ。
思い切って出席することにした。

当日は、友人とおそる、おそる会場へ・・・エレベーターが開くと私の名前を呼ぶ複数のおばさんの声がした。
シワ、たるみはあるけれど、その誰もが見覚えのある顔だ。
子供の話、旦那の話、仕事の話・・

苦労して医者になった、看護大学の准教授、日本を代表する心理カウンセラー、教師、
主婦になった連中も銀行マンや製薬会社の旦那を見つけている様子。しかし、あの辛い受験戦争の合間に他愛もない事で笑った声はあのころのまま・・・

知らぬ間にタイムスリップして時が止まった。
私たちには偉大な人物に会ったという共通点がある。31年前、17歳の私たちはその方にお会いして、人生が変わったと言っても過言ではない。

もちろん話題はその時の事に飛火する。
インドのカルカッタで、何人もの貧しい人、病に伏す人の為に全てを捧げた。ノーベル平和賞をもらった方・・・
                  「マザーテレサ女史」

小さくて 顔が真っ黒で しわくちゃで でも確かに普通の人とは違うと 私たちは感じていた。
更に驚いた事がある。これは最近知った事であるが、テレサの通訳にきていた黒服のシスターは。「おかれた場所で咲きなさい」の著書の渡辺和子先生だったのだ。

友人達の話を聞いて、私は思う。人を慈しみ、思いやる心、今の社会に欠けている事。そんな温かいやさしさを友人達は持っていた。
共通の最大の経験。
テレサの生涯は、足元にも及ばないけれど、その心は引き継がれていくに違いない。